< 撮影機材 Hasselblad X2D100C Hasselblad XCD38mm f2.5 >
山の中の雑木林は、公園や庭園の紅葉と違って、美しく見えるように木を配置していないし、枝振りを整えるための剪定もしていないから、雑多な木々が入り混じって、それらの木々は好き勝手に枝を伸ばして好き勝手な色に染まる。
だから、赤い紅葉でもなく黄色い紅葉でもなく、前衛絵画のように色が混じり合いながら、絵の具の飛沫のような葉っぱが空を埋めている。
優雅ではないけれど、野生的で力強い色彩の中で、動物達が冬支度を始める音が聞こえてくるような気がした。