< 撮影機材 HASSELBLAD X2D 100C XCD 55mm f2.5 >
4月半ばに、私の誕生日で主人と二人、伊豆の天城の近くに出かけた。 行き先は修善寺と天城の間にある湯ヶ島温泉の近くのオーベルジュホテルで、
私の誕生日はこのお宿で過ごすことが多い。
一つには、お部屋にテレビも置かない徹底した自然対話型の宿のコンセプトが好きなのもあるけれど
何より糸井佑磨シェフのイタリアンがお目当てだし、
もう一つは、私の誕生日の時期が伊豆の新緑の時期にあたるからだ。
示し合わせたように、その前の週にずっと待たされていた 55mmのXCDレンズが入荷したから、
いろいろですごくワクワクした旅になった。
写真は、宿のテラスから狩野川の隔てた向かいの山を撮ったもの。
この時期の森は色とりどりに若葉が芽生えて、山中がたくさんの種類のグリーンに覆われる。
多分,木だけではなくて、虫たちも鳥たちも春を迎えて命を吹き返す時期だ。
だからこの時期に森の中を風が吹き抜ける時、
カサコソ、ゴソゴソ、サヤサヤと、森の生命の音が混じっているような気がする。
この時期の森の香りや、森に満ちているエネルギーが大好きで、
私はこの時期に写真を撮りに行くのがとても好きだ。
今年はこの3週間前に、たまたま友人と同じ場所を訪れていて、その時の写真がこちら。
< 撮影機材 HASSELBLAD 907X Macro-Elmar-M 90mm f4 >
3週間前だと、まだ若葉が出始めたばかりで、緑の色がとても浅い。
芽吹きの遅い木は白くて細い枝をいっぱいに伸ばして、春の息吹を感じ取ろうとしているようだ。
そうして、一雨ごとに森は緑を豊かに色濃くしていく。