< 撮影機材 Hasselblad X2D 100C Hasselblad XCD 45mm f3.5 >
1月の末に主人のお誕生日で湯河原まで行って、その帰りに西湘バイパスから湘南を走って来た。
日本中が大寒波に襲われていいた時期だったのに、
湘南の海は驚くほど綺麗で、青空が広がっていて、
ぬくぬくと車でドライブしている分には本当に気分の良い日だった。
ただ、ひとたび車を降りると冷たい海風に震え上がって、とても撮影を楽しむ気分ではなくて、
それならと久しぶりに葉山のラマーレにやってきたのだ。
私と同じように、青空に釣られてやってきたもののレストランやカフェに逃げ込みたくなる人が多いみたいで
ラマーレは平日の3時過ぎだったのに、たいそうな混みようで、
しばらく待たされてからようやく席に案内された。
そして、やっと席に着けた私達のところへ
なみなみと氷がたっぷりのピッチャーを運んできてくれたのだ。
寒い日だったけど、長いドライブのせいで少し上気していて、冷たいお水はとても気持ち良かった。
ほっと一息ついてから
氷がぎっしりのピッチャーが窓際の逆光で光っていたので、何気なく写真に撮ったら、
なんだか幻想的な不思議な世界が浮かび上がった。
流氷の下のクリオネが棲んでいる北の海みたいな・・・仄暗い中の鈍い光
透き通った氷を通して屈折した光は妖艶で美しいけど、目で見える光とはずいぶん違う。
人間の目の反応とカメラが拾う光の波長には少し違いがあるのかもしれない。
人の目には見えない時でも、オーロラをカメラでは撮影できると聞いたことがある。
小さな瓶の中なのに、カメラでしか見られない別の世界を見たような気がして、ちょっと嬉しかった。