< 撮影機材 Hasselblad 907X 100C Hasselblad XCD135mm f2.8 >
海がキラキラ煌めいているのが好きだ。
だから、溢れるような光を見つけると必ずカメラを向けるのだけれど、
あまりに内面的過ぎて、こういう写真にキャプションのつけようがない。
心の奥深くから湧き出る感情はあるのだけれど、思いが深すぎるのか、それを言葉にしようとするとどの言葉も安っぽく上滑りする。
そして実は、タイトルも思いつかない。
私が写真を撮り始めた時に師事した先生方、どの先生もタイトルは作品の一部だからきちんと考えなさいとおっしゃった。
卒業の作品展の時も、コンクールに出品する時も、タイトルは不可欠だった。
確かに、何かを伝えたかったり表現したくて写真を撮って、タイトルは端的に言えばその主張のサマリーのようなものだろう。
私が何故シャッターを切ったのかを伝えるためにタイトルは重要な要素なのだとは、今でも思っている。
でも、ずっと長いこと写真を撮ってきて、題名もキャプションもつけられない・・ということもあるような気が今はしている。
写真を見た人一人一人にそれぞれの心で見て欲しい時、タイトルは不要だし、先入観のない無垢な気持ちで見るのにはむしろ邪魔だったりもする。 タイトルにしてもキャプションにしても、見る人の気持ちを誘導するのなら、それは本来ない方がいいのだと思う。
見た人に素のままに見てもらえれば、そこに湧く感情が私の意図したものとは違うものだったとしても、それはそれでいい。
ただ、たまにタイトルと写真が私の中でセットになっていて、どちらが欠けてもだめっていう時もある。
そういう時には、素直にタイトルつけます。(笑)
この写真も、長い間、的確なタイトルが浮かばなくて、だからずっと放置していた。
そういう写真が何枚もあって、しばらくはそういうのを続けてアップしていこうかなと思っている。
「Untitled」で番号をふろうかと思ったけれど、Untitled は Untitled で、「敢えて名前はつけません」という主張があるような気がして、だから単に「Works」にします。
なんだか理屈っぽく書いたけど、本当のところ、単にタイトルを考えるのが面倒臭くなっただけかも・・(笑)
なんか・・疲れてるのかな?