< 撮影機材 M10-R BP KERN-MACRO SWITAR 50mm f1.9 AR >
そろそろ M10-R の写真も載せなきゃなぁと思いつつ、全然外に出ない人になってしまって、なかなか写真を撮れない日が続いています。
すごく忙しいという訳ではないけれど、なんとなく気が乗らないですよね。
そんなこんなの日に、ALPAマウントのレンズからMマウントカメラへの距離計連動アダプターが届きました。
カメラをやらない方にはわかりずらいかもしれないのですが、
カメラとレンズが一体型のコンデジ以外のカメラでは、カメラ部分からレンズ部分が脱着できて、
色々な種類のレンズをカメラにつけて撮影します。
カメラのメーカーの違いや、同じメーカーでも機種が違うと、このカメラとレンズの脱着部分の大きさやカムの形が微妙に違ったり、またレンズとセンサーの距離が微妙に違ったりするので、カメラとレンズの間にアダプターというものを装着します。
ところが、LEICAのM型機種はレンジファインダーという機構で、一眼レフと違いファインダーからレンズを通した後の像を見ることができません。
マウントを合わせ、センサーとの距離を調整しただけのアダプターでは、レンジファインダーのピント合わせはできないのです。
最近のLEICAは、背面モニターでライブビューが見られますし、外付けのEVFを付けると普通にミラーレスカメラに変身するので、使えない訳ではないのですが、やっぱりM型機の愛好者としてはレンジファインダーで写真を撮りたいというのが本音です。
ところで、1944~80頃に スイスのピニオンという時計部品メーカーが製造したALPAというカメラがあります。
このALPAに付けられていた、50mmのレンズが KERN-MACRO SWITAR 50mm f1.9 です。
マウントはALPAマウントと言われるもので、やはり、m型LEICAで使用するためにはアダプターが必要です。
このレンズは、古いレンズであるに関わらず、 1:3 マクロレンズなのにAPOレンズが使用されていて、他に類を見ない非常に独特の写りをします。
シネレンズのように、開放ではふわっと、絞ればシャープ、そして、LeicaレンズのNOCTILUX 50mm によく似たとろけるようなボケと立体感を併せ持つ、とても優秀なレンズです。
発色もどちらかというと濃厚な感じ。
マクロ撮影の時は被写体に28cmまで寄れます。
私の大好きなレンズの一つで、ずっと一生使いたいレンズの中の代表格のようなレンズです。
ところが、先にも書いたように、ALPAマウントからMマウントへ、アダプターを介して装着すると、レンジファインダーが使えません。
ALPAは最終的にLEICA社に吸収されたので、純正のアダプターがあるとか、メタボーン社から距離計連動(レンジファインダーで使える)アダプターが作られたことがあるとか、KIPON社から距離計連動アダプターが発売されたことがあるとか・・・・情報はあるのですが、実際に品物を見たことがありませんでした。
それでずっとライブビュー撮影に甘んじてきたのですが、最近、大阪の「マツバラ光機」という会社で取り扱っていることがわかり、やっと、距離計連動のアダプターを手に入れることができたのです。
被写体との距離が1m を切って、ピントリングがマクロ側に入ると、レンジファインダーは使えずにライブビュー撮影になります。
まぁ、それは仕方がないですね。
でも、普通にストリートでスナップを撮る時は、LEICA純正レンズと同じリズムと使い勝手でKMS が使えるようになりました。
本当に、これは感激的な出来事で、今まで以上に、このレンズの価値が上がったような気がしています。
さて・・・・
今日、載せた写真は、近所のお散歩写真から、中目黒の駅から商店街を少し入ったところにあるお気に入りのカフェです。
そういえば、新型コロナが流行ってから、お店に入ってお茶したことはないんだけれど、でもちゃんと常連さがいるみたいで、closeせずに頑張ってやっています。
オミクロン株が心配ですけれど、少しでも早く昔の活気が戻って欲しい場所でもあります。
ただ、のんびりしたい時は、今の空いている感じも捨てがたいかもしれませんね。
2枚目は、リビングの隅っこのディフューザーを置いてあるところのアートフラワー。
なんだか古ぼけたけど、渋い色合いが気に入っていて捨てられないお花です。(笑)
最後のは、家の近くのフランス料理屋さんで、新型コロナの前に撮ったもの。
だから、M10-Rではなくて、M10-Pの撮影です。
loghtroom の編集が少し入ってはいるのですが、以前に M10-P より、M10-Rの発色が少し地味で淡白で、M9 に少し近い感じがすると言ったのが、なんとなくわかっていただけます?
このレンズには、このくらいポップな感じの発色の方があっているような気もしますが、
私としては、LEICAらしい渋い発色も捨てがたく、やっぱり好きだなと思ってしまいます。
光源が違うので、あまり結論的な事は言えませんね。
太陽光の下で、撮影してみないと本当のところ、どのくらい差があるのかはわかりにくいかもって思います。
以前、心配していた、高画質になったがための手ブレの心配は、普通に撮影している上では、あまり問題ないみたい・・・・
撮りにくいと感じることはなかったです。